英検はふつうの学校のテストとはちがう計算方法を使います。

受験者は何問正解しているかわかっても、CSEスコアが合格基準に達しているか不明です。

1問ごとの配点も不明なので、何問正解で合格か気になりますよね?

2024年第1回に合格したデータをもとに、何問正解したら合格できるか解説します。

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*英検®は、公益財団法人 日本英語検定協会の登録商標です。

*このコンテンツは、公益財団法人 日本英語検定協会の承認や推奨、その他の検討を受けたものではありません。

英検®3級点数の計算方法

英検3級の問題数と合格点は固定

英検は毎回、問題数と合格点が決まっています。

1次試験は、リーディング、リスニング、ライティングの配点が1/3ずつ均等です。

この3技能の合計点が、CSEスコア1103/1650点以上で合格です。

単純計算して約67%を取ればいいように見えますが、実際は少し違います。

試験 一次試験 二次試験
技能 リーディング リスニング ライティング スピーキング
問題数 30 30 2(25点満点) 6(33点満点)
CSEスコア 550 550 550 550
合格基準スコア 1103/1650 353

英検3級点数はCSEスコアで計算

英検独自の得点、CSEスコア( Common Scale for English)を採用しています。

これは5級~1級までを統一した基準で得点化することを目指した仕組みです。

つまり、5級で419点を取った人が、勉強せず1級の試験を受けても約420点になります。

(1級の合格スコアは2028点なので、419点は不合格ですが。)

英語力を測るなら、違うテストどうしでも比較できて、客観的に評価できます。

大学入試でも、多くの大学が合否よりもCSEスコアを重視しているのは、このためです。

たとえば、2級が不合格でもCSEスコアが1950点あれば、英語の試験替わりにできたりします。

英検3級の点数は自分で計算できない理由

しかし、正解数が前と同じでも、CSEスコアが変化する場合があります。

これは、SCEスコアは「項目反応理論」をもとに得点を計算しているからです。

従来の学校のテストや偏差値・平均点には欠点があります。

  • 受験者の能力が同じでも、問題の難易度で点数が変わる
  • 問題の配点がちがうと、一部のエリートだけ高得点になる
  • テスト間の得点を比較できない
  • 偏差値と平均点は、集団の能力に個人の結果が左右される

まず、テスト問題は毎回、難易度が同じように作ることは難しいです。

同じテスト範囲でも、問題を作る先生によって易しかったり難しかったりします。

易しいテストの60点と難しいテストの60点は、同じ能力でしょうか?

次に、難しい問題だけ配点が高いと、まったく分からない人と途中までわかった人が区別できないです。

さらに、60点から80点に上がったとき、個人の能力が上がったといえるでしょうか?

60点のテストが難しくて、80点のテストが易しかった場合もあります。

最後に、やっかいなのがテストの難易度は同じでも、集団の能力によって偏差値と平均点が変化することです。

たとえば、あるテストであなたが60点を取ったとします。

しかし他9人の得点が10点だった場合と、95点だった場合で、どうでしょうか?

あなたの点 60点 60点 60点
他9人の点 60点 10点 95点
全体の平均点 60点 14点 91.5点
あなたの偏差値 50 80 20

テストの難易度は同じでも、テストを受けた集団によって左右されてしまいます。

平均点を超えていたら合格という考えでは、公平にあなたの能力を評価できないです。

英語が苦手な人が大勢受けている回に申し込めば合格しやすい、なんてことが起きます。

これらの欠点を克服するために、英検は2016年から「項目反応理論(Item Response Theory)」を導入しています。

  • 受験者の能力とテスト問題の難易度と識別力を独立して評価
  • 理論上、難しいテストでも易しいテストでも、得点は同じ
  • 運で正解してしまう確率も予測

このため、英検3級はどの回を受験しても、あなたの英語力にだけで点数が決まります。

難しい回、英語嫌いが多い回、平均点が低い回、などは一切関係がないです。

全受験者の採点が終わってから、受験者の能力、問題の難易度、問題の識別力、の3点で算定して、あなたのCSEスコアが決まります。

ちなみに問題の識別力は、英検3級においてその実力がある人とない人の差が、出やすい問題かを指します。

(識別力が高い問題に正解すると、CSEスコアは他より高くなりやすいが、各問題の識別力は試験が終わるまで不明。)

だから、正解数が同じでも、CSEスコアが多少変わるのはこのためです。

すごく面倒くさいと感じるかもしれませんが、「項目反応理論」は意外と古くからあります。

この方式はアメリカの計量心理学や教育測定学で、1950年代に提唱されました。

その後、コンピュータが普及し、1969年全米学力調査(NAEP)で本格導入されました。

TOEIC、TOEFLなど他の英語資格試験をはじめ、さまざまな試験に導入されています。

中学校の数学で、度数分布表やヒストグラムを習うと思いますが、

それらをさらに発展させた統計学の手法を使っています。

英検®3級は何問正解で合格?

英検3級リーディングは何問正解で合格

繰り返しになりますが、英検3級はリーディングだけで合格は決まりません

リスニングとライティングもそれぞれ、1/3ずつの配点だからです。

しかもCSEスコアは毎回変化するので、何問正解で合格かというのはかなり安直です。

それでもリーディングで目指すべき正解数を知りたいですよね?

ちなみに、2024年1回で19/30問(392点)で合格した例があります。

「全問題集」では、合格者の多くが各技能6割程度の正答率だと書いてあります。

19問正解しても落ちる可能性はあるので、21問以上が最低ラインだと思います。

特に語彙問題は、よく落としやすいです。

最低、「英検3級でる順パス単」にある単語・熟語を覚える必要があります。

間違った問題の選択肢にある単語すべての意味を書き出して覚えるようにしましょう。

何を勉強したらいいかわからない人に「英検3級集中ゼミ」もおすすめです。

この2冊を仕上げるだけ、過去問がかなり余裕で解けるようになります。

英検3級リスニングは何問正解で合格

繰り返しますが、リスニングだけでも合格は決まりません。

1次試験は、リーディング、リスニング、ライティング、それぞれ1/3ずつの配点です。

「全問題集」にも、合格者の多くは各技能6割程度の正答率がある、と書いてあります。

ちなみに、2024年1回で合格した例では、リスニングが21/30(378点)問正解しました。

正答数はリーディングより多くても、CSEスコアは14点低いです。

リーディングよりも正解すべき問題でミスが多かったと考えられます。

目標は21/30問以上正解できるようにしましょう。

リスニングに自信がない人は、「でる順パス単」で音声を聞いて音読をしてください。

カタカナ発音になっていたり、音声を聞かなかったりした結果、聞き取れないのです。

3級レベルでは英文で音読することに慣れていない人が多いと思います。

まずは、単語レベルで音声を聞いて発音する練習から始めましょう。

単語・熟語の音読が終わってから、リスニングの台本を音読するといいです。

始めは音声速度を0.7倍速など、自分が発音しやすいスピードでやってみてください。

  1. 単語レベルで、音声を聞いて音読をする
  2. 単語・熟語が終わったら、リスニングの台本も音読する
  3. はじめは音声速度を0.7倍速などにして、音声に自分の声を合わせる

この練習をすれば、スピーキングにも対応できます。

英検ネットドリルは「でる順パス単」「全問題集」「予想問題ドリル」の3冊が利用できます。

旺文社の英検対策問題集とCDがひとつに【旺文社 英検ネットドリル】



英検3級60問中何問正解で合格

60問中何問正解で合格かは、明らかだと思います。

リスニングとリーディングあわせても、全体の2/3(S-CBTなら 2/4)です。

リスニングとリーディングとも、21問ずつ正解できても、合格はできません。

配点の1/3がライティングです。

ライティングは、意見論述問題とEメール問題の2題あります。

Eメール問題 意見論述
問題形式 メールにある質問2つについて返信を書く 質問に自分の意見とその理由2つを書く
語数 15~25語 25~35語
採点基準 内容・語彙・文法(各0~3点) 構成・内容・語彙・文法(各0~4点)
得点 0~9点 0~16点

2024年1回に合格した例では、21/25点(438点)とれました。

1次試験のなかでは、ライティングの練習にもっとも力を入れました。

高校入試に英作文がある県もありますが、1文5語程度しか書けない人が多いと思います。

おすすめが、「英検3級ライティング問題

旺文社の英検対策問題集は、過去問より少しやさしいですが、最低限が理解できます。

英作文の添削は、googleやchat GPTの AIを使って、簡単にできます。

英文を英検3級レベルで添削してほしい」と書いた下に、答案を貼り付けるだけです。

そこで自分の答案、AIの答案、本の解答例を比べてみてください。

自分が間違ったところだけでなく、思いつかなかった英文もあるはずです。

それらをノートにまとめることをおすすめします。

ただしAIも完璧ではなく、ときどき誤った情報を教えることがあります。

最終的には、採点できる先生にお願いするほうが安心できます。

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nyama
国公立の大学と大学院(修士)を出た後、中学生と高校生に英語・国語などの勉強を教える仕事を2009年からしています。2022年からサイト運営を始め、低価格のオンライン塾もしています。僕も英語とITを勉強中。